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お知らせ

新種「ウリュウキンポウゲ」の発見について

既に北海道新聞(平成25年3月27日朝刊)で掲載されましたが、北邦野草園の堀江園長が発見した植物が、新種として発表されました。発見、発表の経過を、堀江園長のコメントを添えて市民の皆様にお知らせいたします。(発見は、北邦野草園園長着任前です。)

堀江園長のコメント

1986年6月22日に、幌加内町周辺で環境庁の委嘱による植物調査をしておりました。地質図を見ながら以前から気になっておりました、蛇紋岩地帯の植物を調べていると小さな黄色い花を付けた数株のキンポウゲ科を目にしました。一見、高山植物のミヤマキンポウゲに似ておりましたが、草丈が約15㎝、花は小型で、花数も少ない植物でした。標本を採集して文献や図鑑で再検討しましたが、該当する植物はありません。
 翌年、再調査の為に現地を訪れると土砂崩れのために生育地は崩壊し、キンポウゲ科の植物は全く見あたりません。
 数年後、国立科学博物館のキンポウゲ科の世界的権威である門田 裕一博士に標本を送り、同定をお願いいたしました。門田先生は、新しい植物(新種)であると判断しましたが、生きている花で再確認をしてから論文にする考えでした。以後、5、6回現地を訪れましたが見出すことは出来ませんでした。
 昨年の6月15日に調査範囲を広げるために当園職員二名と私の三人で再調査をいたしました。幸運にも1986年の生育地から約2Km程離れた場所で開花している2株を確認することが出来ました。個体数が少ないので花弁を2枚だけ持ち帰り、顕微鏡で細部を観察して、写真を門田先生に送付いたしました。門田先生は大変喜ばれ、早速来道され6月27日に幌加内の生育地で確認されました。その後、速やかに論文を書かかれ、専門誌の「植物研究雑誌」の第87巻、第6号(2012年12月)に「ウリュウキンポウゲ Ranunculus uryuensis Kadota」として新種記載発表いたしました。

ウリュウキンポウゲ
▲新種発表された「ウリュウキンポウゲ」
  • カテゴリ:北邦野草園/嵐山公園センター
  • 投稿日:2013年4月 2日 09:45